生活感を抑え、優雅でシンプルにコーディネートされたホテルライクなインテリア。
ホテルのように洗練された空間では、自宅にいながら非日常を味わえることでしょう。
そんなホテルライクなインテリアを作るうえで重要となるのが、窓を彩るカーテンです。
カーテンは室内でも最初に目に留まりやすく、お部屋の印象を大きく左右します。
素敵なカーテンで、日々の疲れが癒される極上のホテルライクインテリアを目指してみてください。
本記事では、ホテルライクなインテリアに最適なカーテンの選び方について解説いたします。
ホテルライクなインテリアとは
ホテルライクなインテリアとは、その名の通りホテルのように洗練された上質なインテリアテイストのこと。
日常の喧騒を忘れさせる上品で心地の良いお部屋は、ご自宅にいながら非日常を味わうことができます。
快適さやリラックスした空間作りが求められる、寝室やリビングに取り入れられることが多いです。
ホテルライクなインテリアに最適なカーテンの選び方
窓を覆うカーテンは、部屋の中でも大きな割合を占めている家具です。
また、ホテルライクなインテリアを作るうえでも、カーテンの風合いやデザインは大きな影響を与えるでしょう。
この章では、ホテルライクなお部屋を実現するためのカーテン選びのポイントを解説いたします。
生地
慌ただしい日々から解放され、ゆったりとした時間を過ごすホテルの一室。
カーテンの生地も高級感のあるものを選びましょう。
シャンタン、ベルベッド、ジャカード織りなど、光沢感のあるものや、艶のある素材がおすすめです。
ある程度厚みのある生地や、重厚感のある生地を使用しましょう。
リゾートホテル風のお部屋には、リネンカーテンなど天然素材のカーテンがよく合います。
明かりを優しく取り入れる素朴な生地は、ナチュラルで開放的な空間を演出してくれることでしょう。
ヒダ倍数
カーテンでインテリア性を高めたいときは、生地の種類だけでなく、ヒダの倍数にも着目してお選びください。
■カーテンの「ヒダ」について■
カーテンの上部をご覧いただくと、生地を山のようにつまんだ部分があるか思います。この部分が、カーテンの「ヒダ(プリーツ)」と呼ばれるものです。
ヒダを作ることでカーテンに美しいドレープ(波のような形状)が生まれ、装飾性を高めることができます。また、ヒダに沿って生地が畳まれることで、カーテンを寄せたときにもすっきりと収まるのです。
ヒダにはいくつか種類があり、それぞれ見た目の印象が異なります。
ここでは、カーテンヒダの中でもオーソドックスな「2倍ヒダ」「1.5倍ヒダ」「フラット(ヒダなし)」の3種類をご紹介しましょう。
【1.5倍ヒダ】
1.5倍ヒダのカーテンは、カーテンの仕上がり幅に対して約1.5倍の生地を使います。
カーテン上部のつまみ上げた部分に2つ分の山ができることから、二つ山ヒダとも呼ばれるスタイルです。
スタンダードなスタイルで、既製カーテンなどにも使用されています。
【2倍ヒダ】
2倍ヒダのカーテンは、カーテンの仕上がり幅に対して約2倍の生地を使います。
カーテン上部のつまみ上げた部分に3つ分の山ができることから、三つ山ヒダとも呼ばれるスタイルです。
たっぷりの生地を使用して縫製されるため、谷と山が深くなり、美しいウェーブを描きます。
ホテルのように上質な空間には、豪華な印象を与える2倍ヒダのカーテンが最適でしょう。
【フラットカーテン(ヒダなし)】
一方、ヒダのないカーテンはフラットカーテンと呼ばれています。
ウェーブがないため、プリーツカーテンに比べて柄や生地のテクスチャを感じやすいです。
ナチュラルなインテリアや、カジュアルなスタイルに適しています。
色・デザイン
ホテルライクなお部屋のキーワードは、『非日常』と『安らぎ』。
落ち着いた時間を過ごせる空間作りが何よりも大切です。
そのため、カーテンの色やデザインは控えめなものを選ぶと良いでしょう。
無地やボーダー、幾何学模様などのシンプルなデザインを選ぶようにします。
ナチュラルな空間を演出するなら、リーフ柄のカーテンもおすすめです。
華やかなデザインを選ぶときは淡い色のカーテンを選ぶなど、トータルでバランスを取るようにしましょう。
カーテンの色は、白やグレーなどのモノトーン、心をリラックスさせるアースカラーがおすすめです。
アースカラーとは緑色や青色、茶色のように自然の中にある色のことを言います。
ビビットなカラーではなく、淡い色やくすみ感のある色味をお選びいただくとインテリアとも調和しやすいでしょう。
遮光などの機能
ホテルのように過ごしやすいお部屋を演出するには、カーテンの機能選びも大切です。
お部屋の用途や過ごし方に合わせてカーテンの必要な機能を見極めましょう。
寝室は1日の疲れを癒す大切な場所。
朝までぐっすりと眠れるよう、『遮光』機能のついたカーテンを選びましょう。
遮光カーテンは、遮光性の強い順に完全遮光・1級遮光・2級遮光・3級遮光と等級がわかれています。
できるだけ暗くしておきたい場合は完全遮光や1級遮光、強い日差しを遮るのであれば2~3級遮光がおすすめです。
リビングなど日中過ごすお部屋は、カーテンを閉じてもある程度の明るさを感じられる3級遮光や非遮光をお選びください。
その他、カーテンを清潔に保つことができる『ウォッシャブル』機能付きのカーテンも、ホテルライクなお部屋にぴったりです。
『形状記憶』加工付きのカーテンなら、洗濯してもカーテンの美しいウェーブをキープできます。
カーテンでホテルライクな空間を演出する方法
カーテンはスタイルを自在に変えることができるのも魅力のひとつ。
この章では、カーテンで上質なお部屋を演出するためのポイントを4つご紹介します。
高い位置にカーテンレールを設置する
カーテンレールは窓枠外側の10~20cm程度上に設置するのが一般的。
しかし、ホテルライクなお部屋を目指すときは、それよりもさらに高い位置に設置すると良いでしょう。
窓枠より高いところにカーテンレールを設置することで部屋の高さが強調され、部屋を広く見せることができます。
可能であれば、天井から床に向かって吊り下げましょう。
これは、大きな掃き出し窓に限った話ではありません。
小窓や腰高窓の場合でも、天井から床にカーテンを吊るすことで広々とした優美な窓辺を演出することができます。
ブレイクスタイルで上質感を演出
ブレイクスタイルとは、床に生地を垂らして取り付けるカーテンスタイルのことです。
海外では主流のスタイルで、日本においては結婚式場やホテル、写真館などムードのある空間に使用されています。
ドレスの裾のようなにゴージャスで華やかな窓辺を演出してくれることでしょう。
ブレイクスタイルをするときは、採寸サイズよりも長めの丈で注文をします。
通常のカーテン丈より5cm程度長い丈であれば、ブレイクスタイルが初めての方にも挑戦しやすいです。ふんわりと軽やかな印象に仕上がります。
空間をラグジュアリーに演出するなら、通常のカーテン丈よりも15~20cm程度長めにご注文ください。
カーテンボックスを取り入れる
カーテンボックスからカーテンを取り付けることで、ホテルライクな空間に一歩近づくことでしょう。
カーテンのフックや、カーテンレールを覆い隠すための器具を『カーテンボックス』と言います。
ホテルの窓辺を見てみると、カーテンボックスが備え付けられていることが多いです。
生活感が出やすいカーテンレールや取り付け部分を隠すことで、ホテルのように洗練された窓辺に仕上がります。
装飾性が高いだけでなく、窓の遮光性・断熱性を高めることができるのもカーテンボックスならではのメリットです。
天井や壁に取り付けるタイプや、天井に埋め込むタイプなど、カーテンボックスの取り付け方法は多岐にわたります。
タッセルやバランスを活用する
カーテンの細部に趣向を凝らすことで、空間全体の格式を高めることができます。
カーテンのバランス(上飾り)や、タッセルも吟味して選びましょう。
カーテンバランスとは、カーテンの上部につける飾りのことです。
カーテンと同じ布で製作されることが多く、空間に高級感を与えてくれます。
タッセルはカーテンを束ねるための布のことです。
カーテンを購入すると付属していることが多いですが、インテリアショップではデザイン性の高いタッセルも販売されています。
ホテルライクなインテリアを目指すときは、こうしたカーテンの装飾にも着目してみてください。
ホテルライクな空間にあう上質なカーテン
当店FROM FLOORでは、【生地】【縫製】【スタイル】を選び抜いた世界基準のオーダーカーテンをご用意しております。
上質で重厚感のあるカーテンで、海外インテリアのようにハイグレードな窓辺を実現してください。
エッジがアクセントになり個性的なお部屋に。異なる生地を組み合わせるジョイントスタイルオーダーカーテン
『ジョイントオーダーカーテン GS1165』
メイン生地+ジョイント生地+エッジの3つを組合わせて自分らしい窓周りに
優しいカラーバリエーションに、折り返し先のパイピングがアクセントのおしゃれなオーダーカーテン
『パイピング付きオーダーカーテン GS1178』
落ち着いた色合いのシックなライン入りドレープカーテン
ホテルライクなお部屋の作り方
ホテルのようにラグジュアリーな空間を目指すためには、カーテンだけでなく部屋全体のしつらえも整える必要があります。
最後に、ホテルライクなインテリアを作るポイントを4つご紹介しましょう。
日用品を収納して生活感を減らす
ホテルのようなお部屋を実現するには、できるだけ生活感を抑えることが大切です。
昨今は日用品をインテリア雑貨のようにディスプレイする『見せる収納』も流行しています。
しかし、ホテルライクなお部屋では、日用品はできるだけ収納し、見せないようにしておきましょう。
隠す収納を実践することで、お部屋全体をすっきりと見せることができます。
それだけでなく、ものが少ないとハンディモップや掃除機を掛ける作業もスムーズになるでしょう。
照明で温かみのある空間を演出する
ムーディーなホテルの一室に欠かせないのが、間接照明の存在です。
ホテルライクなインテリアには、積極的に間接照明を利用しましょう。
間接照明は光源が直接目に入らない設計となるため、眩しさを抑えることができます。
柔らかいニュアンスの明かりになり居心地の良い空間作りにも適しているでしょう。
特に寝室は、『光』よりも『陰』を演出することを意識して照明のコーディネートをお楽しみください。
家具は上質なものを揃える
ホテルライクなインテリアで使用する家具は、必要最低限にしておくのがセオリー。
ものを少なくまとめる分、家具は選りすぐりのものをセレクトしましょう。
天然石や木材、革製品、ガラスなど、上質な素材を使用した家具はインテリアの格式を高めてくれます。
テーブルや棚、ソファなど、カーテン以外の家具に使用される素材も、上質なものを厳選してください。
床にカーペットを敷きつめる
足触りが良く、防音性や断熱性に優れたカーペットは空間全体のグレードを高めてくれる家具です。
フローリングに比べて足元が柔らかくなり、心地の良い空間に仕上がります。
ベッドサイドやソファ前など必要な場所にアクセントで敷いても良いです
フローリングを理想の色に張り替えるのは大変ですが、カーペットであれば敷き詰めるだけで簡単に床の模様替えができます。
インテリアのテイストに合わせて、カーペットの色やデザインを選びましょう。
また、照明の反射を抑えて、リラックスしたムード演出してくれます。
ホテルライクなインテリアに最適なカーペットの選び方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
この記事のまとめ
本記事では、ホテルライクな空間に合うカーテンの選び方について解説いたしました。
カーテンは、お部屋の中でも一番最初に目に留まりやすい家具。
どのようなカーテンを使用するかで、部屋全体の雰囲気も変わります。
カーテンの生地やデザインは、上品で洗練されたものをお選びください。
ホテルライクな寝室は、遮光カーテンにしておくと朝日が遮られ朝までぐっすり眠ることができます。
コーディネートに自信がない方は、寝室やリビングなど、限られたスペースから挑戦してみましょう。