ブラインドは羽根の部分に汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。
汚れを放置すると黒ずみできることもあるため、日ごろのお手入れが何より重要です。
ハンディモップや専用のクリーナーを使用することで、手軽にブラインドをきれいにすることができます。
定期的に正しくお手入れし、ブラインドの美しさを長く保ちましょう。
本記事では、窓装飾プランナーがブラインドの正しい掃除方法を紹介いたします。
※この記事では羽根が横向きのブラインド(ベネシャンブラインド)の掃除方法について解説しています。
ブラインドが汚れる原因
まずは、ブラインドが汚れてしまう原因について解説します。
ブラインドが汚れてしまう大きな要因は埃です。
ブラインドの横向きの羽根(スラット)は埃が溜まりやすく、静電気などによって埃が吸着します。
また、キッチンでは油汚れ、洗面や浴室では湿気によるカビなどの汚れも多いです。
付着した汚れをそのまま放っておくと、黒ずみに変化し、落としにくくなってしまいます。
ブラインドを美しく保つには、定期的に掃除をして汚れが落としやすいうちに取り除いておくことが大切です。
ブラインドの基本の掃除方法
ブラインドの基本の掃除方法について解説します。
ハンディモップを使うことで、比較的簡単にブラインドをきれいにすることが可能です。
■用意するもの■
ハンディモップ(ブラインド専用クリーナー)・新聞紙
週に1回の頻度を目安に、ブラインドの羽根についた汚れを落としましょう。
埃が床に落ちることもあるため、あらかじめ窓や床に新聞紙などを敷いておきます。
羽根を閉じていると重なり部分に汚れが残るため、あらかじめ羽を開いておきましょう。
後は、ハンディモップで羽根の表面を撫でるだけでです。
サッと横にスライドさせるだけで、雑巾で1枚ずつ拭き上げるよりも簡単にブラインドをきれいにすることができます。
ブラインドの掃除は「上から下」が基本です。
埃は下へと落ちていくため、ブラインドの羽根を掃除するときは上部から順番に拭くようにしましょう。
ブラインドは上部のメカ部分にもホコリが溜まりやすいです。
羽根だけでなく上部のメカ部分も忘れずに拭き掃除をおこなってください。
一通り拭き掃除が終わったら、ブラインドの羽根の向きを変えて再度拭き取りましょう。
羽根の向きを変えることで、羽根の表面と裏面の両方をきれいにすることができます。
【専用クリーナーを使用したお手入れ】
ハンディモップ以外に、ブラインド専用のクリーナーもおすすめです。
クリーナで羽根を挟み、左右に動かすことで付着した汚れを落とすことができます。
専用クリーナーであれば一度に複数の羽根を掃除できるため、大きな窓に設置されているブラインドに最適でしょう。
ブラインドにできた黒ずみのお手入れ方法
ブラインドのお手入れを怠ると、埃が蓄積して羽根が黒ずんでくることがあります。
また、埃に水や油が付着すると、汚れがこびりついてしまい、ハンディモップでは簡単に落とせません。
汚れが落ちにくいと感じられるときは、水や中性洗剤を使って拭き掃除をしましょう。
ブラインドの掃除に必要なものは以下の通りです。
■用意するもの■
ハンディモップ・ビニールシート・中性洗剤・水・軍手・ゴム手袋・雑巾・(脚立)
軍手を雑巾の代わりにすることで、ブラインドの羽根を簡単にきれいにすることができます。
羽根の変色を防ぐため、洗剤は中性洗剤をご使用ください。
背の高い場所にあるブラインドを掃除するときは、脚立があると便利でしょう。
ブラインドの水拭きは以下の手順で行います。
■ブラインドの黒ずみの掃除方法■
- ブラインドの下にビニールシートを敷く
- ハンディモップで埃を落とす
- 中性洗剤を水で薄めて軍手を浸す
- 軍手で羽根を挟みスライドさせる
- しつこい汚れは雑巾で拭き取る
- 羽根を開いたまま自然乾燥させる
①ブラインドの下にビニールシートを敷く
ブラインドを水拭きすると、床や窓枠に汚れが滴ることがあります。
掃除を始める前に、窓や床にビニールシートを敷いておきましょう。
②ハンディモップで埃を落とす
埃は水を含むと固着するため、掃除がしにくくなります。
拭き掃除をする前に、あらかじめハンディモップで埃を落としましょう。
ブラインドの羽根は水平にしておくと、羽根の奥まで汚れを落としやすいです。
また軍手を装着した手でブラインドの羽根を挟み、横にスライドさせても、埃を落とすことができます。
③中性洗剤を水で薄めて軍手を浸す
軍手を水に浸して、固く絞ります。
汚れが取れにくい場合は、水に中性洗剤を含ませてください。
水で薄めた中性洗剤に軍手を浸し、固く絞れば下準備完了です。
④軍手を装着する
肌荒れを防ぐため、ブラインドの拭き掃除を行うときはゴム手袋を装着しましょう。
ゴム手袋の上から、固く絞った軍手を装着します。
⑤軍手で羽根を挟みスライドさせる
ブラインドの羽根の向きを水平にし、指が通りやすいようにしておきます。
軍手を着けた手でブラインドの羽根を挟み、横にスライドして汚れを拭き取りましょう。
ブラインドが折れないよう、羽根の向きに沿って指を添えるようにしてください。
中性洗剤を使用した場合は、最後に水拭きをして洗剤を落とします。
【羽根の幅の狭いブラインドの場合】
羽根の幅が狭いと、軍手を装着した指で羽根を挟めないことがあります。
その時は、雑巾を水で薄めた中性洗剤に浸して固く絞り、羽根についた汚れを拭き取ってください。
強く摘まんだり、無理な方向に指をスライドさせるとブラインドの羽根が折れてしまいます。
優しく丁寧に撫でるよう心掛けましょう。
※ブラインドの羽根は大変鋭利です。写真では素手で掃除をしていますが、軍手をした状態で拭き掃除をおこなってください。
⑤しつこい汚れは丁寧に拭き取る
ブラインドの汚れがひどいときは、丁寧に拭き掃除をおこないます。
1枚1枚、指で挟みながら丁寧に羽根についた汚れを拭き取りましょう。
ブラインドの羽根が折れないよう、羽根の裏面に親指を添えながら拭いてください。
⑥羽根を開いたまま自然乾燥させる
最後に、ブラインドの羽根を開いた状態で風を通し、ブラインドの湿気を取り除きます。
ブラインドに水分がついた状態でたたみ上げると、カビが発生してしまう可能性がありますのでご注意ください。
羽根やコードが完全に乾いたら、ブラインドのお手入れは完了です。
ウッドブラインドの掃除方法
この章ではウッドブラインドの掃除方法をご紹介します。
ウッドブラインドとは、羽根に木材が使用されているブラインドのことです。
木製の羽根は水に濡らすと木が反ったり、ねじれたりすることがあるため、水拭きができません。
そのため、羽根の汚れはハンディモップなどを使用して落とします。
アルミブラインドと同様に、ハンディモップをスライドさせて羽根についた埃を落としましょう。
木材は静電気を発生しにくい素材です。
木材を使用したウッドブラインドは空気中の埃が付着しにくく、掃除しやすいと言われています。
ウッドブラインドは、掃除中に羽根が折れてしまうなどのトラブルが起こりにくいです。
はたきやハンディモップで羽根の汚れを取り除いておくことで、美しい状態を長くキープすることができるでしょう。
汚れにくいブラインドの特徴
ブラインドは定期的なお手入れによって清潔な状態を保つことができます。
もし、ブラインドの衛生面が方は、汚れに強いブラインドをお選びいただくのも良いでしょう。
汚れに強いブラインドの特徴は以下の通りです。
■汚れにくいブラインドの特徴■
- フッ素加工されたブラインド
- 耐水仕様のブラインド
- ヘッドボックスにカバーがついているブラインド
フッ素でブラインド表面をコーティングすることで、水や汚れを弾きやすくなります。
また、浴室などでも使用できる耐水仕様のブラインドは、水をかけて丸洗いが可能です。
日頃の埃を予防したい方は、ヘッドボックスにカバーがついているブラインドを選びましょう。
ヘッドボックス付きブラインド
最後に当店FROM FLOORおすすめのブラインド『LIFEJOIN+』をご紹介します。
一般的なブラインドと違い、ヘッドボックス内に操作部や全ての羽根を収納できる画期的なデザイン。
こちらのLIFEJOIN+のデザインは、2024年にドイツiFデザイン賞を受賞しています。
一般的なアルミブラインドよりも、さらにシンプルで洗練された印象を与えてくれることでしょう。
操作部分や羽根が収納されることにより、埃や汚れが付着するのを防ぎます。
また、上部からのほこりや湿気などの侵入を防ぐこともできるため、巻き上げ部分の不具合も発生しにくいです。
従来の直線的なブラインドに比べて、ヘッドボックス全体が柔らかみを帯びたシルエットをしています。
機能美あふれる美しいブラインドを、ぜひご自宅の窓辺でご堪能下さい。
本記事のまとめ
本記事ではブラインドの掃除方法について解説いたしました。
ブラインドは空気中の埃が付着することによって汚れてしまいます。
また、キッチンや浴室など使用環境によっては油汚れやカビなどの汚れが付着することも多いです。
埃に油や水が固着すると汚れが落ちにくくなります。
ブラインドの黒ずみを予防するために大切なのは、日頃から汚れを溜め込まないこと。
週に1回はハンディモップや専用のクリーナーで埃を落とすようにしてください。
黒ずみが気になるときは、中性洗剤を使って水拭きをします。
軍手を活用すると雑巾で拭き取るよりも簡単にお手入れができるでしょう。