ラグやカーペットに落ちている髪の毛がなかなか取れなくてお困りの方も多いのではないでしょうか?
実は、掃除機をしっかりと正しい方法で行えば、ラグに付いた髪の毛の大体は取ることができます。
しかし、静電気で張り付いてしまった髪の毛、ラグの繊維の奥に入り込んだもの、繊維と絡んでしまった髪の毛は取るのが難しくなります。
本稿では、髪の毛が取れる掃除機の正しいかけ方から、粘着ローラー・ゴム手袋など簡単に取れる便利なアイテムの使い方、大切なラグ・カーペットを傷つけないために注意するポイントなどをご紹介いたします。
カーペットの髪の毛は掃除機だけでは取りにくい?
毎日のこととは言えど、カーペットに落ちた髪の毛を取るのは特に大変ではないでしょうか?
正常なヘアーサイクルとして、人は1日に50~100本程髪の毛が抜けるといわれています。
基本的に、掃除機をしっかりと正しい方法で行えば、カーペットに付いた髪の毛の大体は取ることができます。
しかし、カーペットはフローリングと違って、毛足の間や奥に入り込んでしまい取り除くのが難しい場合が多くあります。
また、髪の毛が静電気によってホコリとカーペットの毛足に絡まってしまいなかなか取り除けないことも少なくありません。
髪の毛のタンパク質やそれに付着した皮脂を好むダニやカビなどのエサになります。
そのまま放置してしまうと、雑菌が繁殖する原因になりかねないので要注意です。
ダニの死骸などのハウスダストはアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
毎日のように肌に直接触れるカーペットだからこそ、しっかりと髪の毛を取って清潔に保つことが大切です。
カーペットについた髪の毛を簡単に取り除く方法
ここでは、カーペットについた髪の毛を取り除く方法を4つお伝えいたします。
掃除機の正しいかけ方や粘着ローラーを使用するポイント、身近な便利アイテムで意外にも簡単に髪の毛を取ることができるのでおすすめです。
それでは、ご一緒に見ていきましょう。
掃除機
カーペットやラグの掃除機の頻度は週に2~3回をおすすめしています。
掃除機をかける際に、何度もカーペットの上を行ったり来たりするとラグやカーペットの毛足が掃除機との摩擦により傷んでしまいます。
お掃除をする際には、ゆっくりとしたスピードで、あまりカーペットを擦らないように掃除機をかけましょう。
掃除機をかけるコツはこちらです。

毛足を起こすように掃除機をかけます。そうすることで、繊維と繊維の間に空気が入りカーペットの奥に入った髪の毛やホコリなども取りやすくなります。

次に、1平方メートルあたり20秒の速度で掃除機をかけることです。
この速度を実践してみますと、思ったよりもゆっくりだということがわかりました。
ゆっくり掃除機をかけることで、奥に入り込んでしまった髪の毛やダニなどもしっかり取り除けます。ぜひお試しください。
粘着ローラー
掃除機の後、取り切れなかった髪の毛は粘着ローラーを使えば簡単に取れます。
繊維に絡まり、静電気で張り付いてしまった髪の毛は、粘着ローラーで取れるので頼れるアイテムです。
使用する際の注意するポイントとして、ローラーをカーペットに強く押し付けるとカーペットの毛足を傷つけてしまう恐れがあります。
粘着ローラーをカーペットに使う際は、表面をなでる様な優しい力加減で使用しましょう。
ゴム手袋
粘着ローラーでも取れない髪の毛なら、ゴム手袋がおすすめです。
ご家庭にあるキッチン用のゴム手袋や、お掃除用の物でお使いいただけます。
使い方としては、カーペットやラグの表面をなでるようにして髪の毛を集めていきます。
カーペットの繊維とゴム手袋の間で静電気が発生し、ゴム手袋に集まってきた髪の毛を取ることができます。
使用する際は、髪の毛取りに集中しすぎてカーペットの表面をあまり強く擦らないようにご注意ください。
クリーニングブラシ
毛足の長いラグやカーペットにおすすめなのがクリーニングブラシです。
粘着ローラーで取り切れない奥に入り込んでしまった髪の毛もしっかり取れるアイテムです。
ブラッシングにより毛足が起こされ、ラグの毛足に絡まった髪の毛をほぐして取ることができ、また静電気で髪の毛を取ることができます。
クリーニングブラシを購入できる場所は、ホームセンターやネット通販でも可能です。
ネット通販だと色んな種類があるのでおすすめです。お手持ちのラグにあったアイテムを選んでぜひお試しください。
詳しいラグやカーペットのお手入れ方法は下記の記事もご参考ください。
カーペットの髪の毛を掃除するときの注意点
フローリングならさっと取れる髪の毛ですが、カーペットでの髪の毛掃除は毛足に絡まったり、静電気で張り付いていたりするとなかなか取りにくいと思います。
お手入れをする際のポイントには、必死になりすぎて、カーペットの毛足を傷つけないようにすることです。
カーペットやラグの髪の毛を掃除する時にぜひ注意していただきたい点をお伝えいたします。
粘着ローラーは強く擦らない
粘着ローラーを使用する際は、強く擦らないように注意しましょう。
特にウール素材の場合、過度な粘着ローラーで繊維が切れてしまい遊び毛が出てしまします。
ホコリや小さなゴミはもちろんのこと、髪の毛も取ってくれる便利なアイテム、粘着ローラーですが、カーペットとの摩擦には気を付けてご使用ください。
掃除機の回転ブラシはオフにする
掃除機のヘッドに回転ブラシが付いている掃除機を最近よく見かけます。
フローリングではゴミや髪の毛を集めてくれる便利なツールですが、カーペットではこの回転ブラシによって毛足が抜けてしまったり、チリチリに傷んでしまうことがあります。
カーペットのお掃除の際は、回転ブラシを取り外すか、回転ブラシをオフにしてご使用ください。
髪の毛を取り除きやすいカーペットの特徴
毎日肌に触れるカーペットやラグは清潔に保ちたいもの。そこでおすすめなのが、髪の毛を取り除きやすいものを選ぶことです。
■髪の毛を取りやすいカーペットの特徴■
- 制電加工付き
- 高密度
- 毛足短め
- ループパイル
それぞれの特徴を紹介しながら、おすすめのラグ・カーペットをお伝えいたします。
制電加工付き
制電加工付きのラグやカーペットは、落ちた髪の毛が、静電気によって取りにくくなるのを防いでくれる特徴があります。
また、髪の毛以外の埃や小さなゴミも付着しにくくなるというメリットがあります。
掃除機掛けでしっかり汚れを落とすことができるので、お手入れを簡単に済ませたい方におすすめです。
静電気の発生を抑える加工のお陰で、空気が乾燥した時に起こる、静電気の嫌なパチっという放電も防いでくれるので安心です。
制電プラス抗菌・防汚 「ライーム」
制電機能はもちろんのこと、防汚機能や抗菌・防臭、撥水効果、防ダニ効果もある汚れに強いカーペットです。
16色展開でオーダーカーペットなので、お好きな色味でご希望のサイズのものをご注文いただけます。
高密度
繊維が詰まっているものは髪の毛やゴミが中に入り込みにくく、掃除機で取れやすい特徴があります。
ラグを買い替えるときは、高密度の「ウィルトン織」などがおすすめです。
高密度のカーペット・ラグについてお知りになりたい方はこちらの記事をご参考ください。
モダンでおしゃれなオーダーカーペット 「マティ」
高密度ならではのしっかりとした踏み心地と弾力でへたりにくいカーペット。
モダン柄と自然な毛流れが、髪の毛が落ちていてもあまり目立ちにくいのも嬉しいポイントです。
四角形はもちろんのこと、円形や楕円形にもカットできるのでリビングやベッドサイドなどお好きな場所でお楽しみいただけるカーペットです。
高級ウィルトン織でデザイン力のある「ルフレ」


ベルギー産ウィルトン織のカーペットは高級感がありつつもデザイン力で魅せてくれます。
しっかり織られているので高級感と弾力があり、お手入れもしやすいです。
高密度の毛足が、底付き感のないほっとする座り心地です。床暖房やホットカーペットも使用可能なのでオールシーズンご利用いただけます。
毛足短め
シャギーラグは踏み心地が良い・手触りが良い一方で、毛足が絡まってお手入れが大変です。
毛足が短めの物なら髪の毛が絡まりにくく、取れやすいのでお手入れがしやすくのでおすすめです。
なめらか&さらっとした触り心地「ホリデープラス 高反発【厚み約18mm】」


高反発で座り心地の良いラグは、撥水加工付きで汚れに強いのが特徴です。
なめらかな毛足で、さらっとしているので掃除機がかけやすくお手入れが楽です。
足音を吸収してくれる防音機能も付いているので、マンションでの防音対策や、小さなおこさんのいるご家庭にもおすすめです。
ループパイル


歩行量の多い場所や、テーブルや椅子など家具との相性も良いので使いやすです。
オールシーズン快適なウール100%「ダール」
夏はさらっと、冬はしっかり暖かいウール100%のラグです。
羊毛ならではのさらっとした肌触りと、底付き感を感じない厚みが心地良い空間を生み出してくれます。
デザイン性もありながら、どのテイストのお部屋にも合うおすすめのラグです。
耐久性に優れたループパイル「シーマ」
制電、防ダニ、消臭機能などもついているオーダーカーペットです。
床一面に敷いても圧迫感がなく、耐久性に優れているので長くご利用いただけます。
ラグ使いの様に四角形や円形、楕円形などにも出来るオーダーカーペットは6色展開です。
本記事のまとめ
本記事ではラグ・カーペットに付着した髪の毛の取り除き方について解説いたしました。
カーペットについた髪の毛は掃除機だけでは落としきれないことがあります。
粘着ローラー、ゴム手袋、クリーニングブラシなどを使用して、カーペットについた髪の毛を取り除きましょう。
掃除機の回転ブラシはカーペットの毛足を傷めてしまうことがあります。
回転ブラシを取り外すか、回転ブラシをオフにした状態で掃除機を掛けてください。
粘着ローラーを使用するときは、繊維を傷めないよう優しく転がしましょう。
制電加工のついたカーペットや、毛足の密度の高いカーペットは髪の毛が繊維に絡まりにくいです。
カーペットは肌に触れて使用するもの。定期的にメンテナンスを行い、衛生的に使用できるようにしましょう。