猫は本能でグルーミング(毛づくろい)をします。
しかし、カーペットやカーテンなどを舐める愛猫に対して、健康面や精神的状況で「大丈夫かな」とご心配になられている方も多いのではないでしょうか?
猫がカーペットを舐める理由として一般的に言われているのが、飼い主への愛情表現やウールサッキングや体調不良、ストレスなどがあります。
本稿では、猫がカーペットを舐める時の対処法や猫との暮らしに最適なカーペットの選び方、安心なカーペットをご紹介します。
獣医師監修のカーペット特集記事もご参考になさってみてください。
猫がカーペットを舐める理由
猫がカーペットや色々な物を舐める理由は何でしょうか?
その理由は様々で、好ましい味や舌触りの良さ、飼い主への匂いが付いた愛情表現の一つとしても舐める傾向にあります。
グルーミングは猫の習性で、外で生活していて狩りをしていた時の名残だと言われています。
獲物をしとめる時に自分の匂いを消すためにグルーミングをしていたと考えられています。
この章では、下記の3つの点でお伝えします。ご一緒に見ていきましょう。
- 猫が舐めてしまいやすいもの
- 猫がカーペットを舐める理由
- ウールサッキングに注意
猫が舐めてしまいやすいもの
猫はその本能から、カーペットだけではなく様々な物を舐めます。
猫が舐めやすいものはこちらです。
■猫が舐めやすいもの■
- 布団(毛布、ブランケット)など
- クッション
- カーテン
- フローリング
- 壁
- 網戸
- 床(フローリング) など
猫が舐めるものとして、特に布製品を特に好む傾向にあります。
これらの他にも、ビニール袋や植物の葉などを舐める猫も多いです。
良く舐めてしまいがちなカーペットは、舐めても安心なものにすることをおすすめします。
また、習性として色んなものを舐めてしまう猫です。
口にすると危険なものは、猫の手の届かない場所に置くようにしましょう。
猫がカーペットを舐める理由
では、カーペットをぺろぺろ舐めるのにはどのような理由があるのでしょうか?
- 舌触りが良い
- 食べかすが落ちている
- 飼い主の匂いがするので愛情表現
- ミネラル不足
- 不安やストレス
好んでカーペットを舐めている場合と、体や心の不調から舐めざるをえない場合とがあります。
特に猫は環境の変化に敏感なので、「餌を変えた」「最近引っ越しをした」「家族が増えた」などの理由から、カーペットを過剰に舐めることもあります。
普段と様子が違う、苦しそう…などの変化が見られた時は、早めに獣医師などの専門家にご相談されることをおすすめします。
ウールサッキングに注意
ウールサッキングとは、ウールは「羊毛」、サッキングは「しゃぶる」という意味です。
ウールに限らずコットンの寝具、化学繊維のラグなど、布製品全般を舐める行動のことを表します。
ウールサッキングをする理由として、子猫の時に母猫から受けた安心感や愛情に満たされた気持ちを思い出している行動と言われています。
この行動がエスカレートすると、布製品の繊維やパルプを過剰に摂取してしまったり、カーペットやラグ、カーテンなどのを引きちぎって食べてしまうことに繋がります。
最悪な場合、腸閉塞などの病気に繋がるので注意が必要です。
ウールサッキングは、ストレスから起こる行為です。
猫との接し方や、飼育環境はあっているかなどぜひ見直して、確認してみてください。
猫が床やカーペットを舐めるときの対策方法
猫が床やカーペットを舐めてしまうのは、本能で行っていることがほとんどなので辞めさせることは出来ないでしょう。
ここでは、猫が床やカーペットを舐め始めたら気にしていただきたい対処方法をお伝えします。
■床やカーペットを舐める時の対処方法■
- こまめに掃除をする
- 猫と触れ合う時間を増やす
- 猫の食事を見直す
- 動物病院に相談する
舐めても大丈夫な環境作りや、精神的なケアが大切です。
それでは、舐めることへの対処法を詳しくご説明いたします。
こまめに掃除をする
床やカーペットは、埃やゴミが落ちている場合が多いです。猫が舐めてしまっても大丈夫なように日頃からこまめにお掃除するようにしましょう。
綺麗に保つことで、舐めている時も慌てずに見守ることができます。
またお手入れの際に使用する洗剤や消臭剤は猫が舐めても安全なものを使用しましょう。
香り付きの消臭スプレーは猫にとって匂いが強すぎることがあります。
カーペットをお手入れする際は、猫に安全で安心な成分のものをお使いください。
猫と触れ合う時間を増やす
カーペットを頻繁に舐めている場合、ストレスや寂しさなど精神的な不安と関係している場合があります。
この機会に、ぜひ愛猫と触れ合う時間を見直してみてはいかがでしょうか?
猫といつもよりゆっくり触れ合う中で、猫の様子を見ることができると思います。その中で、猫のストレスになってしまっているものが他にも見つかるかもしれません。
例えば、新しい家具や芳香剤、お部屋のレイアウトを変えたなど、猫の気持ちに寄り添ってみると、カーペットを舐めてしまう癖の原因がわかることもあります。
猫の食事を見直す
ミネラル不足の場合にも、カーペットを舐めてしまうことがあります。
また食事の栄養価、量などの満足感が少ない場合も、カーペットに落ちている食べ物のカスやその匂いから舐めてしまうことも。
猫の年齢や換毛期など体の変化の時期によっても、必要な栄養素が変化してくることもあるので、食事を見直すことをおすすめします。
食事を改善することは、健康管理としてはもちろんのこと、精神的な安定にもつながります。
動物病院に相談する
色々試してみても、やはり舐めてしまう原因がわからない場合、また段々とエスカレートしてしまう場合は、獣医師にご相談されることをおすすめします。
口腔内の病気や寄生虫、関節の痛みなど様々なことが影響している可能性もあります。
家族の一員として大切な猫ですから、些細な不安もまずは動物病院に診てもらいましょう。
猫との暮らしに最適なカーペットの選び方
カーペットを舐める猫に対して心配になり、「カーペットをなくしてしまったらいいのではないか?」とお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、カーペットやラグは猫の足を守る為に大切な役割を果たしています。また、人間にとっても、床に座る時にカーペットがあった方が座り心地も良いでしょう。
猫が舐めても安心な、おすすめのカーペットをご紹介します。
カーペット・ラグの詳しい選び方をお知りになりたい方は、下記の記事もご参考ください。
遊び毛が少ない
遊び毛とは、カーペットから発生するふわふわとした短い繊維のことを言います。繊維の特性や、カーペット・ラグの製造工程により遊び毛は出てきてしまうものです。
しかし、猫がこの遊び毛を大量に舐めてしまうと体調不良の原因になります。
猫のためには、ぜひ遊び毛の少ないカーペットを選びましょう。
カーペットの遊び毛には、カーペットの糸の構造が大きく関係しています。
【紡績糸とフィラメント糸について】
ウール、アクリル、コットンなどの短い繊維を撚って糸にしている紡績糸(紡繊維)は、カーペットを使っている内に繊維が切れてしまい、遊び毛が出やすいです。
一方、ナイロン、ポリエステルなどのフィラメント糸は、長い糸をロープのように束ねたもので、遊び毛が少ない傾向にあります。
猫がいる環境でのカーペットの素材は、ナイロンやポリエステルなどを選びましょう。虫やカビに侵されにくいメリットもあります。
遊び毛が出にくいラグはこちらをご覧ください。
「遊び毛」について詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事をご参考ください。
カットパイル
カットパイルとは、毛足が切り揃えられているパイルのことです。
一方で、毛足がループ状になっているものをループパイルと言います。


ループパイルは輪っかになっている所に猫の爪が引っ掛かりやすいため、爪が割れてしまったり、転倒する原因にもなります。
猫とのお部屋には、踏み心地のあるカットパイルのカーペット・ラグをお選びください。
「カット・ループパイル」について詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事をご覧ください。
清潔に使える機能
毎日カーペットを舐めたり、また毛玉を吐き出したりと猫との生活では、カーペットが汚れることは避けては通れないことです。
清潔に使えるカーペットの嬉しい機能はこちらです。
■清潔に使えるカーペットの機能■
- 撥水
- 水洗いできる
- 防ダニ
- 抗菌
- 防臭
嘔吐してしまうことや、粗相してしまっても安心なのが撥水機能です。カーペットの上で水分がしばらくの間留まってくれて、お手入れがしやすいです。
水洗い出来るカーペットや防ダニ、抗菌機能があるとカーペットも猫が過ごす空間も清潔が保てるのでおすすめです。消臭機能付きのカーペットは、猫が舐めたときの唾液の臭いが軽減できるのも嬉しいポイントです。
清潔に保てる撥水機能付きのカーペット・ラグはこちらをご覧ください。
猫と過ごしやすいおすすめのカーペット
猫のカーペットを選ぶ際には、舐めても安心な素材や毛足の短いもの、猫の足に優しい踏み心地が良いものを選びましょう。
猫にとっても、飼い主さんにとっても過ごしやすい快適なカーペットをご紹介します。
お洗濯OK、撥水、防臭、抗菌などの頼れる機能はもちろんのこと、当店自慢のデザイン性が高いカーペットはこちらです。
洗える&高密度ラグ「【MONOA+】ラグ リネア」
高密度のカットパイルを使用しているから、猫の足に優しく踏み心地も良いラグ。
女性ひとりでも簡単に畳めるくらい軽くて扱いやすいラグです。
洗濯機で洗えるから、ラグをいつでも清潔に保てます。猫が嘔吐したり、粗相してしまった時も安心です。
ホットカーペット・床暖房の使用可能で、オールシーズンご利用いただけます。
滑り止め付きだから、ペットのいるご自宅やお子様がいるご家庭にもおすすめです。
防ダニ&消臭機能に優れた「マーレ2」
こちらは国産のカーペットでペットにも安心安全なラグです。
空気中の酸素を使って24時間消臭する機能「トリプルフレッシュⅡ」を搭載しているから、敷くだけでお部屋の空気を綺麗にしてくれます。
ナイロン素材で掃除機もかけやすく、防ダニ機能もついています。
また、医療用資材にも使用されている安全性の高い滑り止めを使用しているからペットやお子様のいるお宅におすすめです。
ホットカーペットや床暖房も使用可能で一年中敷いて快適にお過ごしいただけます。
ペットに嬉しい機能が揃ったラグです。
高い撥水機能&防音対策におすすめ「ホリデープラス高反発【厚み約25mm】」
高反発のウレタンラグは、厚み約25mmもあり踏み心地の良さが自慢です。
防音機能も高く、猫がジャンプした時にマンションなどで特に気になる衝撃音もしっかりブロックしてくれます。
キャットタワーの近くなど、ジャンプするような場所には特にクッション性の高いラグを置いてあげると、猫の骨折や脱臼などを防いでくれて、防音機能としても期待できます。
遊び毛も出にくいマイクロファイバー素材で、高い撥水効果も実現しました。舐めても安心で、猫が粗相してもお手入れがしやすく心強い一枚です。
消臭&撥水機能でお手入れしやすい「クッションフロアラグ 超音波カット」
お手入れのしやすいクッションフロアラグ。
毛足がないから、さらっとしていて汚れたらフローリングのようにさっと拭けるのが特徴です。
猫の引っかき傷にも強く、抗菌・消臭に優れています。
ペットや人にも安心な次亜塩素酸水での消毒ができるカーペットだから、猫が舐めた所や粗相してしまった場所も清潔に保つことができます。
滑り止め付きだから、ずれる心配がないのでペットやお子さんのいるご家庭におすすめです。
10cm単位でオーダーできるカーペットだから、部屋全体に敷いたり、リビングやダイニングに部分使い出来たりとコーディネートしやすいです。
空気を綺麗に&ウイルスや菌をセーブ「ベルネル」
パイル(毛足)に、抗ウイルス・抗菌・消臭機能を施したラグ。
食品添加物に認可されている成分で構成された抗菌機能のパイルが、ウイルスや細菌、臭いなどを吸着し分解してくれます。
安心の日本製で、洗濯機で洗えるラグだから、ペットや小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用していただけます。
お買い上げいただいた方に、簡単な貼り付けタイプの滑り止めをプレゼント中です。
本記事のまとめ
本記事では猫がカーペットを舐めてしまう理由について解説いたしました。
猫はカーペット以外にもクッションや毛布、カーテンなどの布製品を舐めてしまいやすいです。
カーペットに付着している食べ物やミネラルを摂取している可能性があります。
また、強い不安を感じる時にもカーペットを舐めてしまうことがあるそうです。
猫と過ごす部屋には、遊び毛の少ないカーペットを敷きましょう。
消臭機能付きのカーペットであれば、猫が舐めたときの唾液の臭いも抑えることができます。
猫がカーペットを舐めてしまうときは、頻度や時間を見ながら対策が必要かご判断ください。