クッション性が高く座り心地の良いウレタンラグは、お子様やペットのいるご家庭からも人気が高いです。
ウレタンラグは経年劣化しやすく、長く使用していると弾力が失われたり、表面の毛足が固まってしまいます。
ウレタンラグの買い替えタイミングについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ウレタンラグの寿命と長持ちさせるポイントについて解説いたします。
ウレタンラグの寿命は何年?
一般的なウレタンラグの寿命は3年程度と言われています。
ただ、ウレタンラグに限らず言えることですが、ラグは商品や使用環境によって寿命が大きく変わるアイテムです。
同じウレタンラグであっても頻繁に座る場所に置いている場合と、人の往来の少ない場所に置いている場合では当然寿命は変わります。
ラグの品質や使用頻度によっては、1年程度でウレタンがへたってしまうこともあるようです。
ですので3年という年数は、あくまで目安だとお考え下さい。
ラグを買い替えるかどうかは、一般的な寿命の目安だけでなく、ラグの状態を見ながら見極めることが大切です。
一般的なラグの寿命については、下記の記事で詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
ウレタンラグの劣化する要因
ラグは紫外線や高温、水分など様々な要因によって劣化します。
ウレタンラグの劣化する主な要因は、以下通りです。
■ウレタンラグの劣化する要因■
- 汗などに含まれる塩分
- 皮脂
- 熱
- 紫外線
- 排気ガスなどに含まれる窒素酸化物
- 水分による加水分解(※)
※化学反応の一種。化合物が水と反応することによって発生する反応のこと。
ウレタンは高温が苦手です。
ホットカーペット対応ではないラグをホットカーペットの上に敷いてしまうと劣化を早めてしまう恐れがあります。
ラグは肌に触れて使用するものですので、汗や皮脂などが付着するのは避けられません。
定期的に拭き掃除をして、掃除機では落とせない汗や皮脂の汚れを落とすことがウレタンラグを長持ちさせる秘訣です。
低反発ラグと高反発ラグの寿命の違い
ウレタンは大別すると、高反発ウレタンと低反発ウレタンの2つに分類されます。
高反発ウレタンのラグは反発力の高く、低反発ラグに比べて寿命が長いです。
一方、低反発ウレタンのラグは反発力が弱く、沈み込むような手触りが魅力。
高反発ウレタンラグに比べると、寿命はやや短いと言われています。
低反発ラグと高反発ラグの違いについては、こちらの記事をご参照ください。
ウレタンラグ買い替え時期の目安
ウレタンラグは使用年数だけでなく、ラグの状態を見ながら買い替え時期を検討しましょう。
ラグの買い替えタイミングの目安は以下の通りです。
■ウレタンラグの買い替えのタイミング■
- ウレタンがへたっている
- 白や黄色の粉が出る
- 毛足がへたっている
- 色褪せ・変色
- 引っ越しや模様替えをする
この章では、ウレタンラグの買い替えのタイミングについて解説いたします。
ラグの状態と、ご自身のライフルタイルを鑑みて、最適なラグの買い替えタイミングを見つけてください。
ウレタンがへたっている
ウレタンラグの買い替え目安としてわかりやすいのが、ウレタンのへたり具合です。
ウレタンラグは経年劣化で反発力が低減してしまいます。
クッション性が損なわれ、以前より床の硬さが身体に伝わるようになったら、ウレタンラグの寿命です。
ウレタンラグは同じ場所に長く圧力がかかると凹みができてしまうことがありますが、一時的なものであれば問題ありません。
経年劣化によって、ラグが凹んだまま戻らなくなったときはラグを買い替えましょう。
白や黄色の粉が出る
ラグから白や黄色の粉が発生していれば、ラグが劣化している証拠です。
ウレタンラグに使用されるウレタンフォームや、ラグの表地と裏地(基布)を接着するための接着剤、滑り止めに使用されているゴムなどは劣化すると粉状になります。
ラグに発生する粉の正体は、ウレタンや接着剤の粉が、ラグの隙間から表面に出てきてしまったものです。
たとえラグ表面の粉を掃除しても、劣化が進むごとに粉は発生してしまいます。
人体に大きな害はありませんが、お手入れの手間を考えると買い替えを検討する方が良いでしょう。
カーペットから発生する黄色い粉の正体については、こちらの記事をご参照ください。
毛足がへたっている
毛並みのへたりもラグの寿命を知らせるシグナルです。
ラグは毛足の長さに関わらず、経年劣化で毛足がへたって寝てしまいます。
またラグは肌に触れて使用するため、皮脂や汗などの汚れが付着しやすいです。
長年使用すると、汚れが溜まり毛足が固まってしまうことがあります。
毛足がへたり、拭き掃除やブラッシングをしても毛足が元に戻らないときは、ウレタンラグの買い替えのタイミングです。
色褪せ・変色
ラグの表面の毛足は経年によって色褪せや変色が発生することがあります。
カーペットの色合いが購入当初よりも大きく変わってきている場合は、買い替えの目安です。
引っ越しや模様替えをする
ラグ自体がまだ使用できる状態で、買い替えのタイミングが来ることもあります。
例えば、引っ越しや模様替えは、インテリアを見直す良い機会です。
ラグは部屋の間取りや他の家具とのバランスを見て、サイズを決める必要があります。
模様替えや引っ越しで部屋のレイアウトが変わると、お手持ちのラグではアンバランスに見えてしまうかもしれません。
そんなときは、ぜひ新しいお部屋に合う新しいラグをお迎えしましょう。
ウレタンラグを長持ちさせるポイント
ウレタンラグの経年劣化は完全に防ぐことはできません。
しかし、カーペットの使い方次第で劣化を遅らせることはできます。
この章では、ウレタンラグを長持ちさせるコツについて解説いたします。
直射日光を避ける
ウレタンは熱や紫外線によって劣化しやすいです。
ラグを長持ちさせるために、できるだけ直射日光の当たらない環境で使用しましょう。
日が差し込む時間帯はカーテンを閉めておくのがおすすめです。
ラグを干すときも、日陰に裏返して干すようにすると良いでしょう。
ラグの向きを変える
いつもラグの決まった場所に座ったり、家具を置いたりしていませんか?
ウレタンラグは同じ場所に圧力がかかり続けると、その部分だけがへたりやすくなります。
ウレタンへの負担を減らすために、時々ラグの向きを変えてみましょう。
ラグの向きを変えることで、ラグにかかる負荷を分散できます。
ラグの湿気を逃がす
フローリングの上にラグを敷いていると、ラグとフローリングの間に湿気がこもりやすくなってしまいます。
お部屋の換気は、ラグの湿気対策に効果的です。
時間にゆとりのあるときはラグを裏返して風を送る、ラグを干すなどして湿気を取り除きましょう。
ウレタンラグを干すときは、直射日光の当たらない場所に干してください。
洗濯の回数を減らす
ウレタンラグは水に濡れると劣化が早まります。
たとえウォッシャブル対応のウレタンラグも例外ではありません。
衣類と同じような頻度で、こまめに洗濯するのは控えましょう。
ラグやカーペットの洗濯頻度は、年に1~2回が目安です。
普段のお手入れは、掃除機掛けや拭き掃除をおこないましょう。
拭き掃除でも、ラグの表面についた皮脂や汗の汚れは十分に落とすことができます。
ラグ・カーペットの掃除方法についてはこちらの記事をご確認ください。
買い替えにおすすめのウレタンラグ
踏み心地の良いウレタンラグは、床で過ごす時間の長い方におすすめの敷物です。
最後に当店FROM FLOORおすすめのウレタンラグをご紹介します。
オーダーウレタンラグ「ワンダフィ」
1cm単位で自由にサイズをオーダーいただけるオーダーウレタンラグ『ワンダフィ』。
ウレタンラグでサイズオーダーができるのは、当店が業界初です。
円形と四角形の2つの形状からお選びいただけます。
またサイズオーダーだけでなく、くり抜き加工や凹凸加工などの変形加工も承っております。
キッズスペースや廊下、ソファ周辺など、欲しいスペースに欲しいサイズでぜひご注文ください。
ウレタンの厚みは3種類。
段差が少ない10mm、ほど良いクッション性の18mm、底つき感の少ない28mmの3種類から、お選びいただけます。
本記事のまとめ
本記事ではウレタンラグの寿命と長持ちさせる秘訣について解説いたしました。
ウレタンラグの寿命は3年が目安です。
一般的に低反発ウレタンラグよりも、高反発ウレタンラグの方が寿命が長いと言われています。
ウレタンラグの寿命の目安は3年ですが、ラグの品質や使用環境によって寿命が大きく変わるため注意しましょう。
ウレタンラグが以下のような状態になったら、買い替えのタイミングです。
- ウレタンがへたっている
- 白や黄色の粉が出る
- 毛足がへたっている
- 色褪せ・変色
- 引っ越しや模様替えをする
素材の性質上、ウレタンラグは経年劣化を避けることはできません。
しかし使い方次第でラグの寿命を延ばすことはできます。
日頃から使い方に注意し、踏み心地の良いウレタンラグを長くご愛用ください。