カーテンを乾燥機に掛けてしまっていませんか。
濡れて重たくなったカーテンを洗濯機内から取り出して干すのは本当に大変な作業です。
しかし、手間だからと言ってカーテンの乾燥をそのまま洗濯機にお任せするのは、思いとどまった方が良いかもしれません。
カーテンは1度乾燥機にかけてしまうと、皴くちゃになってしまい元の状態に戻らなくなってしまいます。
カーテンはカーテンレールに干すことで、皴もなく綺麗に乾かすことができます。
今回はカーテンを乾燥機に掛けてはいけない理由と、正しいカーテンの乾かし方についてご説明いたします。
カーテンを乾燥機に掛けてはいけない理由
カーテンを乾燥機に掛けるとカーテン生地を傷めてしまいます。
1度傷んだカーテンを元の状態に戻すのは難しいです。
折角カーテンを綺麗にお洗濯しても仕上がりが皺くちゃだとがっかりします。
そのためカーテンを乾燥機に掛けるのは止めておいた方が良いでしょう。
この章ではカーテンを乾燥機に掛けると傷んでしまう理由とその対処法についてご説明いたします。
カーテンを乾燥機に掛けると傷んでしまう理由
カーテンを乾燥機に掛けると傷んでしまう理由は、乾燥機の内部温度や洗濯機の動き方にあります。
乾燥機の内部温度をご存知ですか?
一般的な家庭用洗濯機の場合、最高70℃を超えます。
ガス乾燥機に至っては80℃を超えます。
このような高温に晒されると、カーテンは変形し皴くちゃになる危険性があります。
遮光やUVカットなどの機能は損なわれ本来の役割が発揮されなくなるかもしれません。
また、洗濯機内では洗濯物を激しく動かすので生地に摩擦や強い力を加えます。
カーテンは大変デリケートですので、低温であっても乾燥機にはかけないようにしてください。
カーテンを乾燥機に掛けてしまったときは
カーテンを乾燥機に掛けて傷んでしまうと基本的には元に戻りません。
それでも諦めきれない場合は、カーテンをぬるま湯に浸す方法を試してみてください。
自宅の浴槽に40度以下のぬるま湯を張りその中にカーテンをしばらく浸します。
その後カーテンを軽く脱水にかけてカーテンレールに吊るして干しましょう。
もしかしたら元の形状に戻るかもしれません。
また、クリーニング店によっては相談に乗ってくれるお店もあります。
傷み具合によっては元に戻せるケースもあるかもしれません。
しかし、いずれの場合もカーテンが元に戻るとは限らないので、乾燥機をかけるのは控えた方が安心です。
カーテンの正しい乾かし方は半濡れ干し
半濡れ干しとは軽く脱水を掛けてから乾かすことを言います。
カーテンは半濡れ干しで乾かすようにしましょう。
本来カーテンは脱水を掛けずに干すのが理想的です。
カーテンは濡れた状態だと重みがあるので、皴が伸びて綺麗に乾きます。
しかし水を含んだカーテンはとても重たく持ち運びがしにくいですし、床も水浸しになってしまいます。
また、乾くにもとても時間を要します。
ですので、カーテンは干す前に軽く脱水を掛けましょう。
カーテンの乾かし方の手順
カーテンの干す手順は、以下の通りになります。
- カーテンの水が垂れない程度に脱水する
- カーテンレールか洗濯竿に掛けて干す
- 軽く引っ張りシワを伸ばす
①カーテンの水が垂れない程度に脱水する
カーテンを洗濯した時は干す前に洗濯機で短時間脱水をかけましょう。
脱水は一度カーテンを畳み直してから行うと皴になりにくいです。
カーテンの厚さにもよりますが、1分以内に設定します。
脱水中は洗濯機の横で待機し、脱水を途中で止めてカーテンの様子を見ると良いでしょう。
カーテンを洗濯機の中で持ち上げてみて水が垂れなければ脱水は完了です。
脱水が済んだあとはカーテンをすぐに洗濯機内から取り出して干しましょう。
②カーテンレールか洗濯竿に掛けて干す
脱水が済んだカーテンを干すときは、カーテンレールがお薦めです。
カーテンレールに干すことで生地が真っすぐに伸びて綺麗に乾きます。
洗濯ばさみの跡が残ることもありません。
予めカーテンレールと網戸の掃除をしておきます。
カーテンにフックを取り付けてカーテンレールに戻しましょう。
窓を開けておくと風が入り、カーテンをより早く乾かすことができます。
厚手のカーテンの場合はカーテンレールが重みに耐えられないかもしれませんので、洗濯竿に干すことをお勧めします。
洗濯竿に干す際はカーテンを中表にして干しましょう。
表面を内側に干すことでカーテンの色あせを防ぐことができます。
③軽く引っ張りシワを伸ばす
カーテンレールや洗濯竿のどちらに干す場合も、カーテンを軽く引っ張って皴を伸ばしておきましょう。
特にカーテンレールに干して乾かす場合はカーテンレールが壊れるといけないので、優しく引っ張るように心掛けてください。
ひと手間かけることで、カーテンをより綺麗に乾かすことができます。
カーテンを乾燥させるときのポイント
この章では、カーテンを乾燥させるときのポイントをご紹介します。
- 良く晴れて空気の乾燥している日に洗濯する
- カーテンの重さに注意する
- 室内で干すときは布を敷いておく
- ドレープとレースを一緒に干さない
- 冬は暖房を活用する
良く晴れて空気の乾燥している日に洗濯する
カーテンをお洗濯する日はお天気と相談しましょう。
天気予報を確認して、1日晴れで乾燥した日を選ぶことが望ましいです。
そうすることで、カーテンが生乾きになることなくすっきりと乾かすことができ、カビや菌、臭いの発生を抑えることができます。
カーテンの重さに注意する
厚手のドレープカーテンが濡れた状態だと大変重たい時があります。
あまり重たいカーテンをカーテンレールに吊るすと、カーテンレールが重みに耐え切れず傷んしまう可能性があります。
カーテンレールに干す場合はカーテンレールの耐荷重をご確認ください。
念の為、重みのあるカーテンは洗濯竿に干しましょう。
室内で干すときは布を敷いておく
脱水を掛けてもカーテンから水が滴ることがあります。
室内にカーテンを干す場合は床に布を敷いておきましょう。
布を敷くことで床を濡らさずに済みます。
新聞紙で代用しても良いでしょう。
ドレープとレースを同時に干さない
お洗濯日和の日はカーテンのお洗濯を一気に済ませてしまいたくなるかもしれません。
ですが、ドレープとレースを同時に干すと半乾きになったり、カーテンレールに荷重が掛かり過ぎたりする可能性があります。
ドレープとレースは別の日に乾かすようにしましょう。
カーテンのお洗濯を1日で済ませたい場合は、レースをカーテンレールに干しドレープカーテンを洗濯竿に干すと良いでしょう。
冬は暖房を活用する
冬場はどうしてもお洗濯が乾きにくいですが、カーテンも同様です。
そんな時はエアコンなどの暖房を利用しましょう。
エアコンだけではなくサーキュレーターも同時に利用することで早くしっかりと乾かすことができます。
また、冬場のお部屋の乾燥も防ぐことができますので一石二鳥です。
カーテンが皴になりにくい洗濯方法
カーテンが皴になりにくいお洗濯の方法をお伝えします。
- カーテンの埃を落とす
- カーテンをカーテンレールから外してフックを取り除く
- カーテンの洗濯表示を確認する
- カーテンを折り畳んで洗濯ネットに入れる
- タグの表示通りに洗濯する
- 脱水してフックを取り付けてカーテンレールに吊るして干す
カーテンは製法や素材によってお手入れ方法が異なり、中には洗濯できないものもあります。
お手入れの前に必ず洗濯表示をご確認ください。
U字型形状記憶加工付きカーテン
当店FROM FLOORのカーテンに『U字型形状記憶カーテン』という商品があります。
形状記憶カーテンは皴になりにくいのはもちろん、お洗濯を繰り返しても美しいドレープラインが続きます。
U字形状記憶加工は従来の形状記憶加工を更にグレードアップして、より丸みを帯びたドレープを実現しました。
従来の形状記憶カーテンよりエレガントな雰囲気を演出してくれます。
この章ではお洗濯に強く、いつまでも美しいドレープを保つU字型形状記憶加工のオーダーカーテンを紹介いたします。
無料サンプルもございますので、是非取り寄せて手に取ってご覧ください。
メイン+ジョイント生地ドレープカーテン
花柄と無地の組み合わせによるジョイント生地が、のっぺりとなりがちなカーテンに表情を持たせてくれる商品です。
U字型形状記憶加工により、上質で厚みのある生地がエレガントで美しいドレープラインを描きます。
お手入れのしやすさと、上質感の両方を兼ね備えた当店お勧めのハイクラスカーテンです。
パイピングスタイルドレープカーテン
こちらのカーテンはベルベット素材で縁取りがされている珍しいカーテンです。
柔らかで高品質な厚手の生地に、U字型形状記憶加工によってドレープラインの美しさを表現。
縁にはパイピングが施されているので、カーテンをより一層スタイリッシュに魅力的に見せてくれます。
パイピングスタイルレースカーテン
ナチュラルな雰囲気の生地にマットな黒の縁取りが映える、当店お勧めのパイピングレースカーテンです。
リネンライクな生地にU字型形状記憶を施しているので、レースカーテンであっても美しいドレープラインを作ります。
オシャレなのに素朴な雰囲気がたまらなく愛らしい当店一押しのレースカーテンです。
本記事のまとめ
本記事ではカーテンを乾燥機にかけてはいけない理由と、正しいカーテンの干し方について解説いたしました。
カーテンを乾燥機にかけるのはお薦めできません。
カーテンは乾燥機に掛けると熱や回転による圧力で収縮したり、シワができてしまうためです。
たとえ低温乾燥であっても、生地が変形や収縮する可能性があるため、カーテンは乾燥機以外の方法で乾かしましょう。
おすすめは、カーテンレールを使った半濡れ干しです。
軽めに脱水をして、カーテンに水分が含まれたままの状態でカーテンレールに吊るして自然乾燥させます。
カーテンへのダメージを少なくできるだけでなく、水分の重みによるシワ伸ばし効果も期待できる乾燥方法です。
生乾きになってしまわないよう、空気の乾燥した天気の良い日に洗濯を行ってください。
大切なカーテンを長く清潔に使うためにも、カーテンは正しい方法で乾かしましょう。